凡人神のヨノナカシラベ

KO大学院生が世の中のあれこれを批評するブログ。

鎌倉のとある店で「由比ヶ浜産」を謳いながら「駿河湾産」の生しらす丼を提供していた話

休日@鎌倉

とある休日のこと、私は彼女と鎌倉に行きました。

目的はサイクリングでしたが、昼食がまだだったのでレンタサイクルに行く前に遅めの昼食をとることにしました。

路地裏の怪しい店

鎌倉周辺には、観光客向けの飲食店が乱立していて、私たちは事前に店を調べていなかったので、路地裏のあまりお客さんの入っていないお店に入ることにしました。

一抹の不安を感じつつも、先客が1組いたことと注文待ちの間に後客も続々と現れたこともあって、安心感を少し覚えました。

私が頼んだのは、豚の定食。しらすがそんなに好きではないので、無難に豚の定食を選びました。彼女もしらす丼ではなく別の定食を選んでました。

注文後ぼーっとして待っていると、店員がなにやらトランシーバーで他の店の店員とおもわしき人と連絡をとっていました。その店はどうやら近くに系列店があるらしく、系列店に入りきれなかったお客さんに食事スペースを提供することがあるようでした。

この時点で、な〜んか怪しいな、とは思っていましたが、まだ決定打がありませんでした。

産地偽装か?

となりに座ったカップルは系列店に入れなかった客の一人で、系列店のメニューである「生しらす丼」を注文していました。メニューには「由比ヶ浜産」と書かれています。

しばらくして系列店の人がパッケージングされた生しらすを店に持ってきました。どうやら調理も連携しているようです。

座っていたカウンター席から厨房を少し覗き込んでいると店員の指の隙間から

「静岡県」という文字が。

ん?どういうこと?

私は再度確認しようと前のめりになって厨房を覗き込みましたが、死角に入ってしまい確認できませんでした。

「見間違いかもしれない。だけど、これまでの雰囲気から考えてやはり怪しい。」

そう思った私は彼女との会話もそこそこに、全神経を店員の手元に集中させ、さっき見た文字が確かなものであるかの確認に意識を集中させました。

チャンスは来ました。店員が再び手にしらすのパッケージをとり、作業していたその時、

「駿河湾産」

ん?駿河ってたしか静岡だよな? そのとき確信しました。

この店は、「由比ヶ浜産」とメニューに表記しながら、「静岡県の駿河湾産」の生しらす丼を提供していると

なにもしらないカップルは提供された生しらす丼をおいしそうに食べています。会話しながら楽しそうに食べてます。

知らぬが仏で、鎌倉で獲れたしらすだと思い込んで食べれば、そのような気がします。しらすマイスターでもない限り、どこ産のしらすかなんてわかりっこないでしょう。私たち観光客は、そこの土地でとれたものを食べたという事実が欲しいだけなのです。そこの名産を食べたという事実よって満足感を得たいだけなのです。

しかし、そんな観光客の思いを踏みにじり、表向きでは地元産と謳いながら他地産のものを提供するのはいかがなものでしょうか。おそらく、コストを抑えるために常習的に行なっているのでしょう。でも、こっちはいつものランチより高いお金を払って、そこでしか食べられないもの食べるという体験を買っているんですけど?

そんなことを考えながら、提供された地元産の豚の定食を美味しくいただき、私は店をあとにしました。